知ってるものを観たいわけじゃない 『レディ・プレイヤー』58点
スピルバーグのエンターテイメントって、何を観ても「観たことある感」がある。それはたぶん、エンターテイメント映画の文法の一つをつくったスピルバーグの手法がすごすぎて、その後のスタンダードになったからだろう。
やっぱりスピルバーグはすごい・・・でも、ものたりない。
で、観たことをすっかり忘れていた『レディ・プレイヤー』。
忘れていたくらいなので、特に感想はない。
スピルバーグらしい配慮の行き届いた人物設定と、基本誰も傷つかないストーリーで、安心してみることができる。
よくできているが、コンスタントに平均点+10点を取る秀才学生のようなツマラナサを感じる。
「そんなことして楽しい?」とまでは言えない程度に優秀だが、突き抜けるものはない。
確かにすごいし、僕にはできないけれど、物足りなさは否めない。
秀才と言いながら点数が低い理由は、有名キャラの寄せ集め感が嫌味だったからだ。
アキラのバイク、キングコング、ハローキティにガンダムにアイアン・ジャイアントにストリートファイターなどなどがあたりまえのように登場して、それを見る嬉しさは間違いなくある。
でも、ぼくは「知っているものを観に行いきたい」というわけじゃない。
たとえそれがキャラクターであっても、シリーズ1作目の場合は、少しでも観たことないものを多く観たいなあ。
保守的なんでしょうかね?