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中途半端な映画だと思う『ボヘミアン・ラプソティ』67点

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クイーンを初めて聴いたのはいつなのか、覚えていないけれど、多分CMかなにかだろうと思う。
覚えているのは、中学か高校の時に、地元のレンタルCD屋さん(TSUTAYAではない)でアルバムを借りて、MDに焼いたこと。若いときは、一通り洋楽のレジェンドを聴いてみたくなるもので、そのうちの一枚がクイーンのベストアルバムだった。
メンバー個人のことは何も知らないが、ボーカルのビジュアルと声はインパクト抜群・・・というのが僕のイメージするクイーン像。

僕の場合は、「Another One Bites the Dust」という曲が好きで、流れたらテンションがあがったわけだが、みんなこんな感じで、好きな曲が来たときに盛り上がったんだろう。
Wikiによると、ベースラインはシックの『グッド・タイムス』に影響を受けて作曲されたとのことで、「なるほど」となる。また、1980年の曲だということで、それにも驚く。

 

さて、肝心の映画だが、心打たれた点から。
メアリーと別居してすぐ、電話で乾杯しようと呼びかける場面は、フレディの孤独が出ていて、とても良かった。
また、フレディの家族の描写もいいなと思った。

ただ、この種の実在のアーティストの映画は、脚本上の制約が強すぎるのか、不満が残るのも事実。

ストレイトアウタコンプトンやマイルスデイビスなどを観たときにも感じたが、どうにも人物の掘り下げが甘いように思う。


男性同士のキスシーンが二回出て来るが、二回とも唐突すぎる。

最初のフレディとメアリーの恋愛にしても、唐突すぎて現実味が薄い。
幼少期をもう少し描いていたら、共感できたかもしれないが・・・ただ、メアリー役の人は、独特の雰囲気で素晴らしい。
ボヘミアンラプソティのシングルカットに反対していた胡散臭いEMIの男の場面をバッサリ切って、最後のライブエイドの場面ももう少し縮めてはどうかと思った。

正直、やや長く感じた。

大観衆をCGで撮っていたが、寄るとそんなに盛り上がっているように見えないし、「ひしめき合ってる」感じもなかった。

 

あと、僕は主演の人の演技が大仰で、むしろ下手では?

文化的・性的アイデンティティの問題は現代社会の課題と言われて久しいが、その流れに棹さすというところが高評価の背景にあるかもしれない。あとは音楽のパワー。

高く評価されているようだが、まあ、こういう意見もあるということで。