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志の低さ、今年ワースト1。バカが何人出てくるか数えながら観ると良い。『オーシャンズ8』21点

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『カメラをとめるな!』を観に行ったが、予想外に混んでいた。すごいなあ。
でも、映画を観るつもりだったから、まあ気分転換に・・・という軽い気持ちで、時間が近かった『オーシャンズ8』を鑑賞。

 

シリーズは「11」しかみていないが、まあ今回も難攻不落のセキュリティをかいくぐるといういつものアレだ。

今作では、主人公(「11」のジョージクルーニーの妹)が刑務所で5年と数か月かけた計画ということだが、この計画がずさん過ぎて笑う気にもなれない。突っ込んでも仕方がないので、いかにバカな計画かは、観てのお楽しみということにしておこう。バカな犯罪集団とバカな警備会社とバカな製作者の三つ巴はある意味で壮観で、それが本作の最大の見せ場になっている。

 

面白くない原因は何なのか? それは脚本段階での「標的」の選択ミスだ。

こういう物語は「悪い奴らが標的になる」「悪者から盗る」というのが面白いのに、今回の標的はカルティエの宝石。宝石自体は単に高価というだけで、主人公たちと何の関係もない。したがって、主人公たちの「盗みの動機」が限りなく弱くなってしまった。
結局金目当ての余暇的な窃盗になってしまっていて、展開に緊張が生まれないのだ。
そうなると、(シリーズの特性上、盗みが成功するのは当然なわけだから)、「お約束」の演出で緊張感を出す必要がある。
「ああ、ばれそう!・・・でも大丈夫」
「危ない!!・・・でも大丈夫」
という展開が、脚本・演出の腕の見せ所なわけだ。
しかし、本作はそれも下手。脚本・演出がクズすぎて、いかに有名キャストをそろえても、挽回できなかった。いまどき学生でももう少し上手に撮るのではないか。下手すぎて、監督・脚本家の名前を調べる気にもなれない。

物語の最後のほうで、保険調査員が出てきて事件の捜査に乗り出す。
主人公たちは、追及をいかにかいくぐるのか・・・?
あ、面白くなりそう! そう思って座りなおしたが、調査員のくだりはアッサリ終わるのだった。
「面白そうなところは短く、ツマラナイところは長く」というのが監督の方針らしい。すがすがしいまでの駄作である。

カメオ出演も寒い。
そもそも、コメディ映画以外でのカメオ出演は好きじゃなくて、「フィクションで勝負しろよな」と言いたい気持ちになるが、本作のカメオは、なんというか「しょぼい」のだ。
テニスのシャラポワとかウィリアムズ、ラッパーのコモン、とかが「大物」レベルで出ている。
もちろん大物なんだろうけど、それならスタローンとか、アガる人を出せよと言いたい。


キャスティングについても悪口が言いたくなってきたぞ。
主演のサンドラ・ブロックはアップに耐えられない顔面だし、ケイト・ブランシェットは良いところが全然出ていない(8人のなかで一番何もしていないから出る必要もない)。
PCに配慮したような「多用な出自の女性たち」という構成は、それはそれでよいが、その構成が作劇と有機的に結びつくべきであって、そうでない場合はただの「配慮」にしか見えない。
あとアン・ハサウェイ、いつまでバカっぽい役をやっているのか。
「キュート」で売るのは、もういいかげんキツいって誰かいってやれ。

エンドロールには、「全員バカ」とだけ書くべき。

 

と、これだけストレス発散できたわけだから、映画ってほんっっっとうに、いいものですね。

 

山本昭宏拝