のぶ代と鉄矢が聴こえない:『ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険』46点

のぶ代から水田わさびに声が変わってから、はや10年。
それでも、心のなかでドラえもんを再生するとき、耳のなかに響くのは、のぶ代の声だ。
僕は、のぶ代のことを忘れられないでいる・・・

だからといって、新しいドラえもんに馴染めないかというと、決してそういうわけではない。
特に、二年に一度のリメイク版の映画は楽しみにしてきた。

「いつになれば、武田鉄矢の主題歌が聴けるのか」という点も楽しみの一つだ。
去年の『日本誕生』も楽しく観たが、武田鉄矢は歌ってくれなかった。

(余談だが、1997年の「ねじ巻き都市冒険記」の主題歌は矢沢永吉である。

ドラえもんYAZAWAのコンビネーションを思いついた製作者側も、引き受けた矢沢永吉も偉いと思う)

 

で、今回の『南極カチコチ大冒険』
タイトルに「カチコチ」と入ってあるのが、「あれ?」となった。
知っている文法に直すならば『ドラえもん のび太の南極大冒険』となる。
タイトルに擬態語が入っているのを知って、「あ、これはもしかしたら合わないかも」と不安になったが、不安は当たった。

全く面白くない、というわけではないのだ。
なんだか微妙なのだ。
それがなぜなのか、考えてみた。

最大の理由は、敵に人格がなく、魅力に欠ける点だ。
戦いにドラマが生まれない。
のび太たちが行動を共にする「カーラ」という少女と、「ヒャッコイ博士」にも、やはり魅力に欠ける。
「最後のボスの倒し方」もアイデア不足だし、10万年の時を越えてタイムベルトの電池をやり取りするくだりも、正直いって冗長だった。
敵についてもう少し書き込むことができれば、序盤のツマラナイ部分をカットできたのではないか。
特に、南極でのリング探しは眠かった。

もっとも、考えてみると、昔から、大長編ドラえもんは微妙な点が多かった。
子どものころから、映画館で大長編をみてきたが、日常を描いた通常版に比べると「お話し」に徹する必要があるので、「なんか違う」となっていた。
そもそも、てんとう虫コミックス1巻分の話に「大長編」といわれてもな、と突っ込みたい気持ちは、小学生のころからいままで、変わることはない。

ドラえもんの衣装がかわいかったので、50点。
ヒャッコイ博士」というネーミングにFの遺伝子を感じたので+6点
武田鉄矢が歌わなかったので-10点
で、46点!

 

ちなみに、ドラえもん主題歌のなかで一番好きなのが、これ。

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