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映画メインで諸々の感想を

観てしまった『ゴーストバスターズ』

子どもの頃によくテレビでやっていたが、どのエピソードが1か2か、記憶が混乱している。1は1984年、2は1989年ということだから、実に27年ぶりのリブートだ。

 

で、今回の『ゴーストバスターズ』、総合的な評価は、記憶のなかの80年代の『ゴーストバスターズ』と全く同じ。
残酷な暴力シーンも、過度にセクシャルなシーンもない。老若男女誰でも楽しめる「夏休み映画」になっていた。

映画が終わった直後の印象は「100%の力を出して、70点を狙いにいって、ちゃんと70点を出した」という感じ。通俗的であることは間違いない。でも素晴らしい通俗だった。
現場が楽しそうな感じがよく出ていて、こちらも楽しめた。

DVDになっても観ることはないだろうから、たぶん二度と観ないだろうけど「あー面白かった」でスパッと次に行ける、そういう切れ味のいい快作。

あと、破壊シーンのリアリティは、『シン・ゴジラ』より良くできているように思う。彼我の差を感じる。

 

さて、今回のリブート作品、主人公たちが全員女性になってるというのが大きな変更点だ。
そうはいっても、別に「女性らしさ」が過度にアピールされることもない。
何の違和感もなく「ゴーストバスターズ」をしていた。
 ・テニュア直前で首になる科学者(クリステン・ウィグ)、
 ・その旧友でいまは不遇の科学者(メリッサ・マッカーシー
 ・その助手(ケイト・マッキノン かっこいい) 
 ・地下鉄の職員(レスリー・ジョーンズ)
四人の女性たちの私生活の描写が全くなかったのも、楽しさの理由かもしれない。「一人だけ黒人」というステレオタイプに批判もあるようだが、ステレオタイプを目指しているのだから、そうした批判はやや的外れだろう。

むしろ気になったのは、核兵器放射線の無邪気な描き方。これもアメリカ映画にはよくあるタイプのもので、ちょっとどうかなとは思うが、なんか批判する気にはなれなかった。

余計な連想だが、日本で「ゴースト(幽霊)」が出てきて、こういう楽しい映画って、どういうのがあるのだろう。すぐには思いつかない。

三谷幸喜の何かの作品で西田敏行が演じてた記憶があるが、楽しくないしなあ。

 

まあとにかく、良い映画でした。何回か声出して笑ったし。