ポスターがホラーっぽい・・・・・・ テイラー・シェリダンが監督ということで期待して観た。『ボーダーライン』『ウインド・リバー』などの佳作が、エンタメとしてよく整理されており、この人の名前をおぼえた。「超有名人が出てるわけじゃないけど2時間以内でし…
事前の評価も高そうだったし、「きっと面白いんだろうな」と思って見に行ったが、見事な駄作だった・・・・・・。 この作品を褒めてる人はちょっと信用できないかなあ・・・とまで思った。 脚本に問題があるのだろうが、とにかく冗長だった。 まず、話が散ら…
いいなと思ったのは、キャスティング。 映画に詳しいわけじゃないので、ケネス・ブラナー以外は全然知らなかった。 知らない俳優ばかりだけど、みんなちゃんと個性的で、みんないい意味で「フツー」。 これはミステリー映画にとっては重要なことで、キャスト…
中学高校と電車通学だったので、ずいぶんと電車で本を読んだ。 朝の電車は子どもであっても座りたいものだと思うが、たいてい座れない。 座れないと眠れないし、つらいので、時間を忘れて夢中になれそうな本を選んでブックオフで買うということをしていた。 …
Wikipediaで石坂洋次郎の項目を読んでいたら、「来歴・人物」の冒頭に、次のような記述があった。 「弘前市立朝陽小学校、青森県立弘前中学校(現在の青森県立弘前高等学校)に学び、慶應義塾大学文学部を卒業。大学時代、心酔していた郷里の作家葛西善蔵を…
ケンローチに続いてわかりやすく格差社会を背景にしている。ただ、『パラサイト』のほうがブラックで、笑えて、しかし怖い。ケヴィン・スペイシーが出ていた『アメリカン・ビューティー』(1999)という作品を思いだしたが、それよりもずっと胸に刺さった。 …
舞台はイギリス北東部のニューカッスル。かつては炭鉱の街として知られたが、いまではサッカー好きの人が知っているくらいだろうか。この映画は、その街に住むある家族の物語だ。 結論から言うと、早くも2020年度ベストの作品に出会った。そう言いたいくらい…
雨の東京がキラキラして見える美術が素晴らしい。廃ビルの階段と合わせて、『言の葉の庭』を思い出した。また、今作には『君の名は』の二人も出てきて、そのへんも得した気分。監督は最後は賛否両論あるかも、と言っているとのことだが、最後はあれが正解だ…
先日、クリストファー・ノーランの『インセプション』を再鑑賞したが、いい映画だったと再確認。映画館で観れるなら、いまでもお金払いたい。 さて、『オーヴァーロード』を観てきた。 あらすじはこんな感じ・・・ ノルマンディー上陸作戦の数時間前、ある部…
サリンジャーは野崎孝訳の「ライ麦畑」と、新潮文庫の『ナインストーリーズ』しか読んでないし、それを読んだのももう20年近く前だから、ほとんど記憶がない。俗世を嫌って隠遁し、作品の発表をやめたという伝説は知っていたけれど、「ほ~ええ身分ですな」…
マーベルにもDCにも抵抗があって、ええ歳した大人が観るもんでもないし、どうせ勝つし・・・と思って馬鹿にしてた。いろんな有名キャラをどんどん集めるのも馬鹿っぽい。それはもちろん製作者たちは一生懸命やってるでしょうけどね。スパイダーマンも、テレ…
原恵一監督ということで、世評の高い『大人帝国』は見たことがある。「なるほど確かに良く出来ているな」と感心したものの、熱く絶賛するほどの作品なのかなと思っていた。公開当初に見ていたら、昭和ノスタルジー批判という2000年代初頭の文脈を共有で…
アマゾンプライムにて視聴。ものすごくいい映画だと思った。 脚本のディアブロ・コーディ(この人はチェックすべし)の作品は同じくアマゾンプライムで『ワン・ミシシッピ』を観たが、今回の『ヤング≒アダルト』と相通ずるものがある。似ているのは、①特に大…
良い映画を観ると、3~4時間くらいは、「もっとよく生きよう!」という思いがムクムク湧いてくる。 で、気づけばまたゾンビのような日常で、そこから抜け出すためのカンフル財として映画を観る(ゾンビ状態なので小説を読む集中力をキープできない)。そうい…
クイーンを初めて聴いたのはいつなのか、覚えていないけれど、多分CMかなにかだろうと思う。覚えているのは、中学か高校の時に、地元のレンタルCD屋さん(TSUTAYAではない)でアルバムを借りて、MDに焼いたこと。若いときは、一通り洋楽のレジェンドを聴いて…
色々映画を観たけれど、書くのがおっくうで書いていない。特筆すべきことは、『クワイエット・プレイス』が良かったので、Amazon Primeで『All you need is kill』を見直したくらいかな。どっちも女優さんが良かったです。 さて、ポピュリズムが何なのか、正…
天皇が変わって10連休との報道をみた。 現・皇太子が天皇になるタイミングで、是非とも村下孝蔵『初恋』を歌って、それをTVで放映してほしいと思う。 顔が似ているし、ぜひ全力でモノマネ弾き語りをしてほしい。僕にはよくわからない儀式よりも、村下孝蔵コ…
木村拓哉を映画でみるのは初めてだったが、スクリーンがでかくてもカッコ良かった。「かっこいい男」の代表として扱われるから、バカにされることもあるけれど、だからこそ、良い映画に恵まれてほしい。しかし、今回はプロデューサー・監督・共演者に恵まれ…
ユアン・マクレガーが監督・主演を務めたという本作。 日本では劇場公開されなかったが、DVDで鑑賞できる。この作品をなぜ知ったかというと、原作がフィリップ・ロスの『アメリカン・パストラル』ということでつながった。 しかし、なぜ映画の邦題を『アメリ…
2018年度最大の話題作ではないか。現在はシネコンにも進出して、興行的に大成功。評論家・批評家の評判も高い。半信半疑で観に行ったが、世間の評価に納得できた。映画館が笑いの渦に包まれるという経験は、記憶している限りでは、人生二度目で、やはり笑い…
ごくたまに、「タイムマシンがあれば、自分の父親や母親が若い頃に戻って、両親がそれぞれ初めて車に乗ったり、お酒を飲んだりしている、その瞬間を見てみたい」と思うのだが、映画の最後の場面で、いつもより強くそう思った。初めて免許を取った主人公と、…
監督・脚本はテイラー・シェリダン。今後はこの人にも注目していくことになるだろう。脚本家としてはすでに高名なようで、この人が脚本を手掛けた作品も時間を作って追いかけたい。ネットフィリックスに上がっている模様。 映画の舞台は、ワイオミング州のネ…
ファンタジーっぽい作品と知って、やや嫌な予感がした。ファンタジーといえば、邦画では基本に「心温まる」という感じで食傷気味。でも、深田晃司監督ならば、「心温まる」系の最大公約数を狙った映画ではないだろうという信頼があったので、観ることにした…
今日気づいたが、電車の窓に短冊がたくさん貼ってある。子どもたちの願いが書かれた短冊が、横に6~7枚程度。。七夕前後からの催しだと思うが、今日までまったく気が付かなかった。余裕がなかったからだろうか。子どもたちの願いは他愛もないものが多い、…
先日、電車でオッサンが「『万引き家族』は意味が分からなかった」と言っているのを聴いた。確かに、一言でなにかテーマを言えるような作品ではなく、「家族の不確かさ」と言ったところで薄っぺらくなるような、多義的で重い映画だった。そもそも、一言で映…
スピルバーグのエンターテイメントって、何を観ても「観たことある感」がある。それはたぶん、エンターテイメント映画の文法の一つをつくったスピルバーグの手法がすごすぎて、その後のスタンダードになったからだろう。 やっぱりスピルバーグはすごい・・・…
七年くらい続けてきた新聞購読を辞めようかと考えているが、「折々のことば」は好きだ。もちろん「折々のうた」も好きだった。心のなかの最もミーハーな部分が、「おいどんも『折々』したいでゴワス」とうるさいので、素直にしたがうことにした。 いいじゃな…
話題になっていた『バーフバリ』を観たが、長時間のうち、心が動いたのはダンス&音楽のシーンくらいで、あとは動かざること山のごとし。山のフドウになって、涙目の子どもたちを抱きしめたい気持ちになった。 これなら別に漫画で十分という感想。ぎくしゃく…
どこかでだれかが褒めているのを読んだので気になっていた。そろそろ公開が終わりそうなので、レイトショーにて鑑賞。 主人公のトラウマ、テロをめぐる攻防、仲間のなかの内通者、敵スナイパーの顔、最後のカウントダウン演出、B級俳優の安い演技。とにかく…
このポスター。小学生的発想でダサく、これでは観に行きたいと思えない。 特に「ダウンサイズ」の文字がどんどん小さくなっていく感じが、小学生的で、フォントも工夫がない。 なにが言いたいのかというと、このポスターのデザインを考えた人も「この映画に…